9月入学は問題の先送りであって解決策ではない。
思うところがあって、9月入学について色々と考えている。
僕は基本的には反対である。
そもそも9月に収まっている可能性なんか無いではないかと言われることだが、それはそれとして結局これが10月だろうと11月だろうと同じことなのである。
コロナのワクチンができるまでは何ヶ月先送りにしようが、同じことなのである。だからやるとするならオンライン授業等の整備。
例えばコロナではない別の未知のウイルスが9月に流行った場合、次はどこへ移動するのかという話になり根本的な解決にならないのである。だったら現行制度は維持したままどうにかやっていく方法を考えるべきなのだ。
グローバルスタンダードに合わせるなら、それはそれで別に議論すべきであって今するべき議論ではない。
よって9月というものの根拠があまりにも薄弱ではっきりいうとグローバルスタンダードに合わせるということを無視したらなんの根拠もない話なのである。
この2ヶ月程度の遅れをどう取り戻すか、課題をどうするか考えたほうがまだマシなのである。
そういうことを考えたくない人たちが、9月入学?いいんじゃない?そのころにはコロナもなんとかなっているでしょという安易な願望だけを根拠に推し進めようとしている。
グローバルスタンダードにしたってこれからはわからない。今流行っている欧米の国々が逆に9月の入学をやめて4月へ移動させる可能性だってある。そうしたときグローバルスタンダードという根拠さえ失うのである。
いますべきことは一日でも早く学校を再開し子どもたちに教育を施すことである。今すぐだ。
そのことだけを考えるべきだ。制度の改革など話し合っている暇は無い。特に中高3年生を卒業させることである。最終学年以外は来年まで含めて取り戻せるような教育をする余裕がまだある。もちろん休みは減るが、それは仕方がない。
命の選別でトリアージという言葉をよく耳にするが日本はどれを活かしどれを犠牲にするか選ぶべきだ。人の命に限らず、そうだ。